横から見ると

むかし子どもたちは、アケビの花を見つけると、秘密にしておいて、秋になると実を採って食べたものです。実についている縦の線にそって押すと、くちが開き、なかに白い果肉がありました。黒い種もいっぱいありました。でも、美味でした。

アケビの花

この花は、ブドウのような色をしていました。種類が違うのでしょうか。アケビの果実は、薄紫のものと木の皮状のものの2種類があります。食用になるのは薄紫いるのものです。

写真中央に伸びているのがアケビです。森林の伐採などにより、よりどころをなくしたアケビは、そこらへんの草花にしがみついて伸びます。ところが、草花が枯れると、アケビも伸びることが出来ずに、地上に横たわって枯れてしまいます。何かに頼らないと生きられない、けっこう悲しい植物なのかもしれません。

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「木通」あるいは「通草」と書いてアケビと読む。キンポウゲ目アケビ科ツル性落葉低木。あるいはアケビ科アケビ属の植物。茎はツルになっていて、ほかの植物に巻きついて大きくなる。
  春先の若い芽の部分、つまりツルの先端の軟らかい部分は山菜としても利用される。地方によっては、これを「木の芽」と呼んで茹でておひたしなどにして食べる。
  秋になる実は、むかしは子どもたちのおやつになったが、山形地方などでは皮の中の種の部分を除いて、その中に挽肉などを詰めて油で揚げたり、味噌炒めにして食べる。最近では東京あたりのスーパーなどでも売るようになった。ほろ苦くて美味しい。
  漢字で「木通」と書いたが、これはツル性の茎のことを「もくつう」といい、生薬である。利尿作用、抗炎症作用、通乳作用などがあり、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などの漢方方剤に使われる。
  成熟した蔓は籠などを編む材料にもなり、種からは良質な油も採れる。この油は「アケビ油」といい、秋田県の西木村(現仙北市西木町)ではアケビ油の復活に成功したそうです。現在、健康志向の食用油が開発され、ジアシルグリセロールが主成分で、「体に脂肪がつきにくい油」として特定保健用食品に認定されているそうです。年間売上が約300億円と大ヒット商品となっているといいますが、私はまだ手にいれたことがありません。