住宅街の真ん中に、ぽつんと取り残されたように広場があって、そこには「谷津公園」の名がつけられていた。
  じつは、つけられていたのではなく、残されていたのだ。元の地名が「谷津」だったのだ。国府台に対して「谷津」なのだ。
  下総国分寺は国府台地につくられている。地盤がしっかりしていて、水害にも遭わない台地。古代の人たちは、しっかりと計算して国府をつくったのだ。
   国府台4丁目は、国府台地の下にある。つまり、「谷」でしかも湿潤な「津」である。そのことを子々孫々まで語り伝えるためにつけらた地名が、いびつな形で歪められた典型的な地だ。
  すぐそばを江戸川が流れ、5mほどの堤防で仕切られてはいるが、3・11クラスの大津波がやって来ると、ひとたまりもないだろう。
  しかも住宅地と江戸川の間には坂川がある。漢字で書くと坂川だが、本来の意味は満潮時には川が逆流するから「逆川」だったのを、それではイメージがよくないから「坂川」の字を当てはめたのだ。
 これでは、何のための地名なのか、意味をなさない。谷津に住むなとは言わない。ようは心して暮らして欲しいと願うものである。

江戸川

国府台4丁目方向

江戸川方向

坂川(逆川)

国府台4丁目方向

江戸川方向

江戸川方面

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地名を考える
あらためて矢切周辺の地名を考えてみた   ・・・・・・・・・・ 千葉県市川市国府台