良い悪いは別にして・・・・
  むかし むかし そのむかし
稲刈りが終わると

栃若の全盛時代。東富士、千代の山、鏡里、吉葉山の四横綱がいた。その次に栃錦、若の花がいた。写真は栃錦が東富士を右からの上手投げで破った一番。

稲刈りが終わると
ぼくの行動範囲は
何倍も広くなった。
田んぼで遊べたからだ。

ぼくの家から学校まで
直線距離で
四〇〇メートルほどだったので
急いでいるときは田んぼを走った。

学校で遊んでいて
ウンコをしたくなるいと
ぼくはいつも
田んぼを駆けて家に帰った。

どうしてかって?
それは学校の便所が
跳ねっ返りがあったから
いやだったからだ。

ほかにも相撲が始まる時間になると
いちもくさんに田んぼを駆けたし
♪ひゃら〜り ひゃらりーこ
『笛吹童子』の音楽がきこえてくると駆けた。

雪の降る前
田起こしが始まるまでのこと
そして雪におおわれるまでの辛抱
ほんの短い間
ぼくたちが子どものころは、稲こぎは田んぼでやった。藁クズをそのまま田んぼにすき込めたからだ。そのかわり脱稿したあとの稲藁を家まで背負って帰るのは嫌いだった。かゆくなるからだ。なのにこれは子どもの役目だった。
NHKラジオの連続ドラマ新諸国物語の第二弾『笛吹童子』。♪ひゃら〜り ひゃらりーこ の歌をぼくたちはラジオと一緒に歌いながら聴いた。

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