最初は根出葉。中央から茎が伸びてくる。

【アメリカオニアザミ】キク目キク科アザミ属アメリカオニアザミ、一年草あるいは二年草。

名前は“アメリカ〜”なのにヨーロッパが原産地

  高さ2m近くなり、葉も茎も大ぶり。鋭い棘(とげ)が葉にも茎にも花にいたるまではえています。もともと日本にふるくかあったアザミもありますが、都会ではこの種のほうが多く見かけられます。
  原産地はヨーロッパですが、日本には1960年代に北アメリカから輸入した牧草や穀物の種などに混入してはいってきたようです。最初は北海道で発見されましたが、しだいに日本列島を南下して、いまでは各地で見られます。夏ごろから秋にかけて花が咲きます。

 人や動物から身を守るために鋭い棘におおわれている 
  ついこの前まで矢切の町中の道の脇にもはえていましたが、花が咲く前に刈り取られてしまいました。それからしばらくして住宅地の中にある空き地に、ここぞとばかり伸びてきました。いまは花をつけていますが、近づいて見ると鋭い棘がたくさんあって、手は出せません。
  北海道などでは野生のエゾシカも食べないので、いたるところにはえているそうです。牧場などにはえてくると家畜もたべないので、またたくまにこのアザミだらけになってしまいます。きわめて繁殖力は旺盛です。ちょっとしたコンクリートのすきまからでも芽を出して育ちます。

  アザミの仲間たち
  日本にはおよそ100種類以上のアザミの仲間があるといわれています。そのうちの主なものを取り上げてみました。それぞれの特徴を覚えておくとアメリカオニアザミを見分けることができます。
  ノアザミ=春に花が咲きます。春に見かけたらノアザミと思って間違いありません。棘もそれほど鋭くな
        いので、すぐにわかります。
 オニアザミ=夏に下向きに数個の花が咲きます。主に東北地方から北陸地方の日本海側の山地の草
         原などで目にすることが多い。
 ノハラアザミ=秋に花が咲きます。花びらを支える総包は小さな棘状になっています。アメリカオニアザ
          ミのように刺々しくはありません。
 サワアザミ=秋に花が下向きに複数の花が咲きます。草丈は2m前後ですが、まれに3m近くなるもの
         もあります。主に近畿から北海道にかけての日本海側の沢などにはえます。
 モリアザミ=秋に花が咲きます。草丈は1mほどで、葉は羽状。全体に棘が少なく、総包片は棘状にな
         っています。主に本州・四国・九州の山地の日当たりにいい草原で目にします。

空き地を占領するこの植物はアメリカオニアザミ。原産地はヨーロッパなのに日本にはいってきた場所がアメリカだったからついた名です。別名、セイヨウオニアザミ。

アメリカオニアザミ

繁殖力の旺盛な刺々しい植物 

蕾は無数の棘の中にある。とにかく棘だらけ。
総包片の棘。さわるのも痛そう。
たくさんの蕾がついている。葉も棘状で痛そう。

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