小さな花だがこれだけまとまるとけっこう目立つ。

『野菊の墓』の野菊は・・・・・? 

【ハルジオン】キク目キク科ムカシヨモギ属ハルジオン、多年草。

原産地は北アメリカ

  日本には大正時代にはいってきたとされています。春に咲くキク科の紫苑(しおん)ということで漢字では“春紫苑”と書きます。 読みはハルジオンです。ハルジョンではありません。混同しないように。

 伊藤左千夫とハルジオン 
  伊藤左千夫の『野菊の墓』に出てくる野菊は、ハルジオンの日本にはいってきた大正時代という説を信じるなら野菊はハルジオンではないでしょう。季節的にもちょうど合っていますが、この項を書くにあたって私は矢切の周辺に咲いている野菊に出会うと、きまって茎を手でさわってみました。すると、全部の茎がペコっとへこみました。つまり、なかが空洞だということです。
  このペコッがハルジオンの特徴です。ほかには蕾が下を向いているとされていますし、茎が一本スッと伸びて上のほうで枝分かれするといわれています。さらには白とピンクの違いなどもいわれていますが、いずれも決定的ではありません。

 野菊はヒメジョンだった!
  なにを根拠にそういうかといえば『野菊の墓』が発表された明治38年には、まだハルジオンは日本にはいってきていませんが、ヒメジョンはすでにはいってきていて、すでに野生化していたといわれています。
  花びらは、細い舌状花でヒマワリのような花です。ちなみに日本生態学会ではこれを日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。

矢切で野菊と呼ぶ花は、たいていがハルジオン。よく間違われるのがヒメジョンですが、見分け方は茎を手でつまんでペコッとへこむのがここでいう野菊ことハルジオンです。

ハルジオン

ご覧のように茎に空洞があります。

一本の茎の先端から枝分かれしています。蕾が垂れ下がっています。ハルジオンの特徴です。

 花は中央が黄色で白がまわりを取り囲んでいる。

ハルジオンの特徴は茎の先端部で枝分かれして花をつけることと、蕾が下を向いていること。

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ピンク いっせいに咲きそろうとあでやか。


以上、ハルジオンは伊藤左千夫の語る『野菊の墓』に登場する野菊ではありません。

ピンク 最初はピンクだがときがたつほどに色あせる。