【ジュウニヒトエ】シソ目シソ科キランソウ属ジュウニヒトエ  多年草

各地で絶滅危惧種に指定されている日本固有種の貴重な花
  キランソウの仲間ですがキランソウは地に伏して花をつけるのに対して、ジュウニヒトエは茎が立ち上がって花をつけます。十二単(じょうにひとえ)という平安時代の女性の着物からこの花の名前がでています。十二単が鮮やかな色の着物なのに、この花は白一色でとてもじみです。
 草丈は20cm前後で、林間の陽当たりのいい場所にひっそりと咲いているので思わず踏みつけてしまいそうです。でも、よく見ると花は幾重にも重ねて着る十二単のように何重にもかさねて咲いています。そんなようすからジュウニヒトエと名前がつけられたのでしょう。

ぽつんと ひとつ 白い花が咲いていた・・・・・
  近年、観賞用にヨーロッパから持ち込まれたセイヨウジュウニヒトエとの違いは花の色です。日本固有種のジュウニヒトエは花が白いのに対してセイヨウジュウニヒトエは鮮やかな紫色をしています。
  はっきりいって花壇に植えて楽しもうという人は少ないでしょう。それだけに、各地で姿を見ることができなくなっていくのでしょうか。写真に撮った場所では数年前から見かけることができていましたが、いっこうに増える気配がありません。いまのところ一株だけが花をつけています。

ジュウニヒトエ

せっかく日本的な優雅な名前をつけてもらったのに、やがて日本から姿を消してしまいそうな貴重な花です。それはたぶんに色がじみだからでしょう。鮮やかな紫色のセイヨウジュウニヒトエに駆逐されそうです。

観賞用にヨーロッパから持ち込まれたセイヨウジュウニヒトエ。花の色は鮮やかな紫色。
葉には小さな毛が密にはえているので虫にも食べられない。

撮影:2015年4月23日

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名前のわりにじみな白い花

ひとつひとつの花は小さいが、よく見るときれいな形をしていてジュウニヒトエの名前のとおり幾重にも重なっている。

林のなかの日溜まりにぽつんと一株だけ咲いている。