【ウマノスズクサとジャコウアゲハの関係】
  ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食草にします。したがって、ウマノスズクサの葉の裏に卵を産みつけます。
  幼虫になってすぐにウマノスズクサの葉を食べながら成長するためです。
  この植物に含まれるアリストロキア酸という毒成分を体内に取り込むことで鳥などに捕食されない体をつくるためです。
  鳥たちはこの虫(幼虫)を食べると中毒を起こし、吐き出してしまうといわれています。したがって、ジャコウアゲハは幼虫時代から成虫まで、外敵に捕食されることはありません。

【お菊虫の名の由来】
  むかしの人々は、この蛹(さなぎ)を見て、皿屋敷の主人公のお菊に姿をかさねました。蛹にある赤い部分を女の人の唇に見立て、黒い糸をロープだと思ったのでしょう。
  女の人が後手にしばられ、貼りから吊されている姿を連想したようです。そこで「お菊虫」と呼ばれるようになりました。
  お芝居や講談などで『番町皿屋敷』という物語があります。この話の舞台は江戸ですが、おなじような話が各地にあって、現在の姫路市では『播州皿屋敷』という物語になっています。
  お家騒動にからみ、お菊が管理する十枚ひと組の皿のうちの一枚を隠し、その責任をお菊かぶせて攻め殺し、古井戸に死体を投げ込んだといった内容になっています。
  そして夜な夜な皿の枚数を数えるお菊の恨めしそうな声が聞こえてくるというのが怪談話や落語のさげになっています。

【ジャコウアゲハ】
  漢字で書くと「麝香揚羽」です。麝香(ジャコウジカの出す匂い)に似た匂いを雄が出すことから名がつけられています。
  飛び形がゆっくりで、優雅です。それもフグと一緒で体内に毒を持っているからでしょうか。外敵がいないせいもあるでしょう。

ウマノスズクサ「お菊虫」ジャコウアゲハ

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