タ シ ロ ラ ン

まるで森の妖精のように落ち葉の下から白い芽を出して小さな花をせいいっぱい咲かせるタシロラン。ランとは

いいながらランらしくない花です。絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。

葉もない葉緑素もない不思議な花

【タシロラン】ラン目ラン科トラキラン属タシロラン。腐生植物。

おもわず踏みつけてしまいそうな小さな白い花
  よほど注意して歩かないと踏みつけてしまいそうな花です。それも落ち葉のたっぷりと堆積した林のなかにわずか10〜15cmほどの色味のない白い植物ですから、あらかじめ目立たないものだと意識して探さないと見つけられません。ランというから、いわゆるランをイメージしていたら見過ごしてしまうでしょう。
  明治時代の後半に田代善太郎という人が発見したので牧野富太郎博士が発見者の名からタシロランと名づけたそうです。
 
葉緑素をもたない白い植物がどうして生きられるのか
  葉っぱをもちません。しかも真っ白ですから葉緑素ももたないので光合成で栄養分を生成することができません。なのになぜ育つのかといいますと落ち葉のなかにある菌から栄養素をもらって成長します。そうです。キノコとおなじです。
  真っ白で色味がないといいましたが、じつは花びらの内側にわずかですが薄い赤紫の斑点がありますが、これがゆいいつの色です。それもかなり接近して見なければ分かりません。花といえば虫なども昆虫を呼び寄せて花粉を媒介してもらうために黄色だったり赤だったり、それぞれに色をもっていますが、タシロランはそんな必要がないのでしょうか。不思議な花です。

葉っぱはどこにもありません。茎の先端に花をつけます。

撮影:2013年9月13日

→倒木に沿って一列に並んで芽をだしていました。この倒木に繁殖した菌を栄養分としてわけてもらっているのでしょうか?

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たっぷりとたまった落ち葉の合いだから芽をだしていた。

撮影:2015年6月26日

たまたま5本かたまって芽をだしていました。