ユキノシタ

どうしてユキノシタという名がついたのかといえば、雪が降っても緑の葉は枯れることも、しおれることもなく、はえているからだそうです。湿っぽい場所を好んで群れる日陰の花です。

【ユキノシタ】ユキノシタ目ユキノシタ科ユキノシタ属ユキノシタの多年草。

古いうちではどこでも屋敷まわりに植えてありました
 なぜか、ユキノシタというと天ぷらを連想します。それほど美味しかったわけではありませんが、一年中、食べることができたからでしょう。
  ユキノシタはその名の通り、雪の下になっても葉が青々としています。名前の由来もそのあたりからきているようです。古い家庭ではどのうちでも屋敷の裏に植えてあって、まさかのときのは天ぷらなにして食べました。
  葉の裏面だけに衣をつけて揚げた天ぷらを「白雪揚げ」としゃれて呼びます。これは長じて店で天ぷらを食べるようになってから知ったことです。
 
ふるくから救急薬として家々に植えられていました
  天ぷらにして食べるほかにユキノシタは民間薬として重宝されていました。葉をあぶり、火傷をしたときや、腫れ物などができたときに貼りつけていました。葉の絞り汁は虫さされや、中耳炎や漆かぶれなどにも効くといわれていました。漢方薬では「虎耳草」とかいて「こじそう」と呼びます。

放っておいてもかってに成長する便利な野草
  イチゴなどとおなじように匍匐枝(ほふくし)でふえます。クローバーなどもそうですが、放っておくと好みの場所に向かってどんどんふえていきます。かといって、どこでもいいかというと、半日陰で湿った場所を好むので、あまり陽当たりのいい家の全面にまでは侵入しません。肥料などもやった記憶がありません。そのてんでも便利な野草です。

上3枚の花弁が短く白色で赤い斑紋があり下枚は長い。

上3枚の花弁が短くピンク色で赤い斑紋があり下枚は長い。

写真はアジサイのあいだに生えていたユキノシタ。このように半日陰を好んで匍匐枝(ほふくし)を伸ばして広がっていく。

♪土手のスカンポ ジャワサラサ〜

少し肉厚の水分を多く含んだ葉。

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撮影:2013年3月19日