【イチヤクソウ】イチヤクソウ科イチヤクソウ属の常緑多年草。草丈15cm〜20cm。
 それは偶然に見つかった。梅雨にはいったはかりの国府台緑地に栗の花を撮ろうと思ってはいって行ったら、足下に白い小さな花が目についた。クヌギの木の根元に寄りそうように、ひっそりと咲く花。それほど陽当たりはよくない林のとっつきに近いあたりにその花は咲いていました。
  通り過ぎようとした足を止め、しゃがんでよく見ると可愛い花が6〜7段はかりぶら下がって咲いていた。なんという花だろうとおもって図鑑をしらべてみたらイチヤクソウでした。
  北海道〜九州、朝鮮・中国に分布する多年草。クヌギなどの広葉樹林に自生する半寄生植物だそうだ。したがって、可愛いからと自宅の庭などに持ち帰っても生育しません。にもかかわらず花の好きな人は、持ち帰るのはやめたほうがいいよと言っても通じません。根づかないのはわかっていても欲しいのかなあ。
  さて、名前ですが、漢字で書くと「一薬草」ですから、むかしの人たちは薬としてこの植物を利用していたのでしょう。利尿作用などがあるそうです。また、避妊薬としても利用されたと物の本などには書いてあります。おなじような花にウメガサソウ、ベニバナイチヤクソウなどがあります。こちらはピンクがかった色をしています。

  イチヤクソウが消えた。最初は誰かが掘って持ち帰ったのかと思ってよく見ると、そうではなく刈り取ったか抜き取ったようだ。周辺に茎が散らばって捨ててあった。子どもの悪戯か、大人の仕業か。いずれにしても、もう見られない。

撮影:2012年7月31日

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一群だけかと思って周辺を探したら、一輪だけ、あるいは二輪と咲いていた。花に虫が集まるでもなく、風に花粉が運ばれるでもなさそうだ。風媒花ならもう少し運ばれやすい形をしていそうなものだが、下向きに咲いていた。おそらく自家受粉なのだろう。それにしても大きくて無骨な雌しべ、それを取り囲むはやり無骨な雄しべ。なんとも奇妙な花だ。

撮影:2012年6月13日

一本の太くて長い雌しべ。そのまわりを取り囲む雄しべ。小さな花のわりにデリケートな感じがしない。

一本のクヌギの木の根元に寄りそうように七本の茎が伸び、その先端に白い花が咲いていた。自らも光合成を行うが大半は土中の菌から栄養をもらって生きる半寄生植物だという。

イチヤクソウ