いがが割れてクリの実が頭を出していた。立派な三兄妹だ。このくらいのときが、いちばん美味いのだ。

撮影:2012年8月16日

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何百と咲いた雄花が役目を終えて地上に落下して土に化したころ、クリの実がめだつようになってきた。まもなく、弾けて実が飛び出す。

撮影:2012年7月31日

この花が全部 実になったすごいだろな。

様々な虫たちが集まって来る。

雌花

 こんな話をご存じ?
 木登りの得意な猿が蟹の代わりに木に登って柿を独り占めにしようとすると、蟹が一計を案じて「柿の籠は枝にかけるといいんだが」とつぶやく。猿はなるほどと枝に籠をかける。すると、柿の枝は折れやすいので籠は落ちてしまう。蟹は素早くこれを抱えて穴に潜り込む。猿が「柿をよけせ」というと、蟹は「ここまで入っておいで」とまるで取り合わない。そこで猿は怒って「では、穴に糞をひり込んでやる」と穴に尻を近づけた。蟹はあわてて猿の尻をはさんだ。それ以来、猿の尻から毛がなくなり、蟹の爪には毛が生えるようになったという。パチパチパチ!

雄花

雄花の命

撮影:2012年6月13日

縄文時代の遺跡から、クリが主要な食糧であったことがわかるという。クリの木は固く腐敗しにくいことから、様々に利用されていたそうです。

ク リ

【クリ】ブナ目ブナ科クリ属の木。日本、朝鮮半島、中国、代湾などで栽培されています。山野に自生するクリはシバグリといい栽培品種より小さい。落葉高木で樹高は18m前後、幹の太さは80〜90cmほどになる。材質は固くて腐敗しにくにで、以前は鉄道の枕木として使用されていました。ほかのは家の土台としても、家具の材料としても重宝されます。
  花は雌雄異花で、開花期は5月から6月。雄花は全体にクリーム色をしていて、個々の小さな花が穂状に咲きます。ブナ科の樹木は風媒花がほとんどですが、クリは虫媒花です。虫が集まって来ないと結実しません。そこで強い匂いを発しますが、この匂い成分はスペルミンといい、人の精子を包む精液と同じ、むせるような独特な匂いです。
  写真のようにたくさんの花が咲きますが、これらがすべて結実するわけではありません。「無駄な鉄砲も数撃つあたる」ではありませんが、大半は無駄花となってしまいます。それで雄花たちは受精にかかわれなくても咲くのです。けなげではありませんか。

「桃栗三年、柿八年、梅はすいすい十六年、ユズ梨馬鹿野郎十八年」とい言葉がありますが、種を植えてから実のな
  るまでの年をいった言葉です。 

『猿蟹合戦』=ずるがしこい猿がおにぎりを手に入れるため、蟹をだまして殺害し、子蟹たちに復讐されるという、因
  果応報の物語です。このとき活躍するのがクリです。

芥川龍之介は『猿蟹合戦』という短編を書いていますが、この中では敵討ちをした蟹は逮捕され、裁判にかけられて
  死刑にされます。