顎の中で実が大きくなっている。

顎が開くころには実は色づく。

もういちど花が咲いたようだ。

実がなるとき

撮影:2012年9月21日

花びらが落ちで、顎だけが残る。

撮影:2011年8月29日

撮影:2012年8月30日

撮影:2012年8月30日

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中国地方の山間部を旅していると、乾燥若芽のような物を透明のビニール袋に入れて売っているのをみかけます。なんだろうと思って聞くと、クサギナという返事。語尾に「ナ」がついているいるので立派な食べ物なのです。太陽の味がします。

【クサギ料理】
  私の故郷では、春になるとこぞって山へ臭木採りに出かけました。細縄で編んだ横一メートル、縦八十センチほどの背負い籠がどのうちにもあり、主婦たちはこの籠いっぱいに背負って持ち帰ったものだす。
  臭木とは私の故郷では呼んでいませんでした。「クサギナ」と言うのが正式な呼び名で、家に持ち帰ってくると、庭先に金属でできだ竈を持ち出し、大釜に湯を沸かして茹でていました。
  茹であがると筵の上に広げ、手でもみながら太陽に干します。干し上がると野菜の採れなくなる冬まで保存しておきます。冬になると、煮戻してからイリコを入れ、醤油、砂糖で味付けをして総菜にしました。
  この写真ではイリコ(煮干し)がないのでコウナゴを使っていますが、たっぷり含まれたビタミンDが特徴です。それよりも、子どものころはお日さまを食べているような気がして寒い冬でも平気で遊んでいたような気がします。

【クサギ】被子植物。シソ目、シソ科、クサギ属、クサギ。
  日本では北海道から九州・沖縄まで広く山野に分布しています。柔らかい葉を手でもむと独特な匂いがします。悪臭といってもいいでしょう。したがって臭木と書いてクサギという呼び名になったのでしょう。
  春先はそういうわけで臭い木ですが、8月になると可憐な花を咲かせ、素敵な香りを漂わせます。現に矢切にも一箇所だけ植えてあるところがあって、そばを通るとユリの花に似た甘い香りに思わず立ち止まって鼻をクンクンさせてしまいました。
  その植えてある場所が、なんと、柿ノ木台小学校の校庭なのです。どなたが植えたのか聞いてみたいものです。

クサギ(臭木)