この花には想い出が多い。子どものころ、自分の背丈より大きくなるこの花を見ながら、いつか追い越せる日が来るかな? と思ったものだ。やがて小学校に上がるようになると、この花が咲くと、夏休みが近いことを知った。

  タチアオイはアオイ科の多年草である。アオイ科の植物には、ハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイなどのほか、食用のオクラ、またワタやケナフなど繊維として利用されるものもある。みんな花の形がよく似ている。
  タチアオイに関しては子ども時代の様々な想い出がつきまとう。背丈の話はタイトルの部分でふれたが、ほかには花びらをとって額や顔に貼りつけて鶏のまねをしたのを思い出す。そういえば、花弁の根元が粘着質だったからそんな遊びができたのだろう。そのせいか、北海道のあるところでは、コケコッコ花とかコケコッコー花と呼ぶそうだ。現在の子どもたちに、そんな呼び方をする子だいるだろうか? 昭和30年代までの子どもたちの遊びだったのだろう。
  花が咲き終わると銭形の種ができた。これをむしり取ってズボンの両側のポケットに入れ、銭形平次のまねをして遊んだこともあった。あのころは、鞍馬天狗のかっこうをして竹の棒にまがって馬にみたて、走りまわったものだ。風呂敷を首に巻いてスーパーマンになったりもした。

 梅雨告花

私はこの花を梅雨告花と名づけて中入り、梅雨明けのバロメータにしている。この花の下が開花すると梅雨が近いことを知り、最上段まで咲ききると梅雨明けを知る。順不同に咲くと空梅雨か梅雨が不規則であることが多い。
    撮影:2012年6月3日

  一本は台風で根元から折れてしまいました。もう少しでてっぺんが咲き終わります。

撮影:2012年6月22日

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撮影:2012年6月8日

   撮影:2009年6月14日
  この年、東京地方はの6月は全般的に曇りがちだった。
 一日中雨が降ったのは3日間、半日雨だったのも3日間だった。
  11日間は太陽が顔を出し、終日晴れたのは1日だけだった。

撮影:2012年6月3日

タチアオイ