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矢切の渡しは一昨年の台風19号による大水で護岸が削り取られ桟橋もろとも流してしまいました。そこで護岸復旧工事が始まることになりました。
矢切の渡し
護岸工事の記録

 矢切の渡しは2月17日から国土交通省河川局による護岸復旧工事が始まりました。したがって矢切の渡しは矢切側の桟橋からは舟に乗ることができません。
 現在、東京側の柴又からしか乗船できません。料金は大人400円、子供200円。いまのところの予定では復、旧工事は3月中旬ごろまでかかるもようです。護岸が復旧出来てから新しく桟橋をつくらなければならないので、矢切側から舟が出せるようになるのは、4月になってからではないかと思われます。



 沖から見た矢切の渡しの乗り場。左側の石組みが壊れている。右側の石組みの上にはかつて小高い丘があったが、画面中央の入り江で渦を巻いた流れがその丘を削り流してしまった。同時に桟橋も流した。工事はこの桟橋を壊しジャカゴ(鉄こしらえた網の中に石を入れたもの)を入れて護岸を人工的につくる。その後、桟橋はどうするのか決まっていない。



  江戸川の沖合から見て矢切の渡しの壊れた桟橋。川の水は画面の左から右に向かって流れている。画面中央の入り江になった部分で流れが渦を巻き、画面右の石積みのところにあった丘を削り取って桟橋ごと流した。いま見える桟橋は一昨年の10月〜11月のかけて舟頭さんと私たちが力を合わせて復旧させたもの。
  画面の右に見える石積みはさらに右手に延びているが、実はここにも問題があり下の写真のように水の流れを止めるように築いてあったので、そこで滞留した水が護岸を削り、渡し場の大地を削り取っていた。







  渡し場の大地上から見た上の写真の水をせき止めていた石(画面右の水の中に薄く茶色に見えるもの)。手前の大地がこの写真のように削り取られている。このまま放置していたら大地(手前の土地)はどんどん削り取とらっれていっただろう。河川工学の専門家であるはずの国の工事業者にしてはお恥ずかしい姿だ。いっときも早く工事をして埋めてしまいたいというのが正直なところだろう。




 上の左の写真は復旧工事の始まる前、2月6日に撮ったものです。画面中央にでんと控えているのは、矢切の渡しのシンボルのマルバヤナギ(アカメヤナギともいう)の老木です。真夏には日陰をつくって暑さをしのいでくれます。
 右の写真は2月21日に撮ったものです。護岸にはえていた木はすべて伐採されました。右側に見えるテントは、矢切の渡しの売店です。工事中も売店は営業を続けています。





 写真は工事が始まった2月22日に撮ったもの。左の写真は工事中にもかかわらずやって来た観光客。ガードマンに止められ、しぶしぶ引き上げていきました。左の写真も同じ日に撮ったもの。工事が始まった矢切側には上陸できないが柴又側から舟は出ている。往復運航なので料金は往復で大人400円、子供200円です。




でっかい重機を持ち込んで写真右のような石をネットの入れたものを崩壊した護岸に入れてゆく。この時点ではこれでなおるんだと大いに期待もたれた。




丘が削られ桟橋ごと流されたあとに出来た穴。右の写真は護岸に築かれていた護岸のコンクリート。これが壁となって護岸の大地を削り流していた。工事によってこの事実がわかったが、工事ではこの部分はそのままにして終了した。下の写真を見てください。これが完成した写真です。




工事完了した矢切の渡しの護岸。右の写真に見られるように矢切の渡しは、こんもりとした丘になっていて木々が生い茂っていた。左の写真が工事の完了した護岸。ただ削って、上の写真の流された丘の跡を埋めて見えなくしただけのように私には思えるのだが、国土厚生省の河川局はこれで良しとしたようだ。




新しく桟橋をつくるため職人と打ち合わせをする舟頭さん。現在いる場所が干潮時には右の写真のようになる。この高低差を計算に入れた桟橋づくりが期待されるが、国と違って舟頭さんには十分な予算がない。さて、どうしたものか舟頭さんの悩みは続く。もうひとつの大きな問題は、あたらしくつくる桟橋はバリアフリーでなければならないという国の指示だ。この勾配をどのように解消するかが大問題だ。




新しい桟橋をつくりかけている(左の写真)が、海の干満の影響で満潮時には上の写真のように桟橋ごと水に埋まってしまう。これをどのように解決するか職人と船頭さんは頭を悩ます。これにさらに大きな問題がからみ、問題はさらに大きくなる。それはバリアフリー問題だ。桟橋は車椅子が通れないと許可しないと国は言っている。矢切の渡しは車椅子の人が自由に乗り降りすることなど考えていなかった時代から今日まで長年営業してきたのだ。言い過ぎかも知れませんが、矢切の渡しはもはや歴史的な文化遺産と言っていいかもしれません。




写真は護岸工事が完成した矢切の乗り場の広場です。ここに至る道には砂泥がびっちりと敷き詰められています。桟橋をバリアフリーにしろという役所と護岸工事を担当している役所とではどちらも国の出先機関ですがまったく異なります。したがって桟橋を担当する役所はバリアフリーを主張しますが護岸工事の担当事務所ではバリアフリーつまり車椅子で来ることを考慮していないのでしょうか? この小石まじりの道を車椅子が進むには大変な苦労だと思うのですが。