一月の想い出
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 年明けすぐ、関東地方は濃い霧に包まれた。なま暖かい日だった。
 わずか一キロほどしか離れていない江戸川の堤防がやっと見えるていどだった。東京の街並みは見えなかった。
 
 矢切の渡しの桟橋に氷柱が下がった。寒い朝。氷点下まで気温が下がった。
 北国あたりではよく見かける光景だろうが、このあたりではめったに見ることができない。
 氷柱をアイスキャンディーのようにしゃぶったことが懐かしく想い出される。
 物のない時代。それはそれで満ち足りた気分だった。
 そんな気がする遠い日。

2010年1月8日 矢切の台地から見た東京方面

2010年1月27日 矢切の渡しの氷柱ができた