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撮影:2013年4月28日

  小さな花なので群れ咲いていなければ見逃してしまうような花だ。もっとも、群れて咲いていても、誰も立ち止まってまで見る人はいない。

  ゴマノハグサ科ウンラン属の1〜2年草。ムラサキサギゴケと同じ仲間なのだ。そういわれて見れば花の姿がよく似ている。北アメリカ原産の帰化植物だそうだ。地面に這う茎があり、次々と茎を伸ばして広がっていく。
  名前は花茎が松葉に似ているからついたそうだ。高さは20cm〜60cmほどで、葉っぱは茎に“気をつけ”をしたようにピタリと寄りそうようにある。日当たりのいい造成地のような所によく生える。
  このマツバウンランも新しく改修された江戸川の堤防に咲いている。数年前に、やはり改修されたばかるの堤防に無数の高砂ユリが咲いたことがあったが、花盛りのころと草刈りの時期がぶつかったことから、翌年は絶滅してしまった。お役所仕事というのは、花がきれいだろうが、人々が楽しんでいようが容赦はない。もっとも請け負った業者は刈ってなんぼの仕事だから、計画どおり刈ってしまう。
  ただ、このマツバウンランは草刈りの時期より早く咲くので、たぶん生き残って来年も咲いてわれわれの目を楽しませてくれるだろう。そうあって欲しいものだ。

  無数の種をつけた。その後、堤防の草刈りが行われ、きれいに刈り取られたが、右の写真のようにちゃんと種ができてからの刈り取りだったので、おそらく来年(2013年)も春になると芽を出してくれることだろう。

撮影:2012年6月24日

撮影:2012年6月24日

  上の紫色の花がマツバウンラン、下の白いのが、ただのウンラン。こちらは丈が低く、地をはうように咲く。

  小さくたって、これだけ群れるとけっこうきれいだ。ただし、散歩の人たちは見向きもしない。人に見られようが、見られまいが、花たちは時期がくれば咲くのだ。

マツバウンラン 集団の力