大津波災害被災壊滅都市世界遺産登録計画図
  総務省 顧問 「郷原 信郎 氏」 からのメール  

                                                            資料2
             NPO法人「絆の丘」(仮称)

目的
 今回の震災で、我々被災地の住民は、様々な事を体験しました。この体験を「かたち」として残し、二度とこのような悲惨な被害を起こさないために、日本中のみならず世界中の方々に警鐘を鳴らし続ける活動を行う。

活動内容
  今後建設されるであろう「津波資料館(仮称)」に収蔵する被災した「家財」や「構
   造物」を収集し、保管・管理する。
 ● 被災者が体験した出来事を「記録」として残す。(震災当日の行動、避難所生活、仮
   設住宅生活、在宅生活、ボランティア活動など)
  講演活動
  支援企業との連携した活動
  芸術家による震災記録作品の制作支援

考え方
 今、被災した家財や構造物を保存しておかないと、将来、「津波資料館(仮称)」を立てた時に、展示するものが無くなってしまいます。例えば、被災した「車」などは、どこに止めていたものが、今回の津波でどこまで流されたのかなどの位置関係なども資料として残しておく事で、津波のパワーのすごさを感じさせる事ができると思います。また、折れた電柱、鉄骨など、町中を調査して将来展示できるものを多く保存しておく事は、必ず役に立つと思われます。この作業をボランティアの方にしていただくのではなく、地元の人を雇用して行う事で、被災地に新たな雇用が生まれます。この作業は、所有権を確認したり、防腐措置などを行ったり、物の情報を管理・整理したり、運搬したりとかなりの雇用の人数が見込まれます。これらの人件費を全て、企業からの支援金でまかないたいと考えています。
 また、このような作業を行政が行うのではなく、他の機関が行う事で、多くのマスコミに取り上げられ、世論が盛り上がれば将来的に、国からハコものの予算がつく可能性もあり、また史跡公園や大学なり研究施設をつくろうという事にも結び付くと思います。
 そして、将来建設されるであろう「記念公園(仮称)」に芸術家から「自然の脅威と人類の共存」のような大テーマで、作品を制作していただき、それらをその公園に展示することで、被災した物とは違う形で、今回の震災を記憶として残す事ができます。また町の景観も良くなると思われます。これらの作品を芸大の学生をボランティアとして、ここ陸前高田に住まわせ、ボランティアの傍ら作品を制作して頂く方法や、企業からの支援金で、「被災地発。この予算で作品公募!」のような募集を行い、作品を募ってみる方法もあると思います。

名称由来
 今回の震災で、市立第一中学校は、当市では一番大きな避難所となり、その中で、避難者の間で、避難所生活を通して様々な「絆」ができました。今まで忘れかけていた大切な人と人との「絆」を思い出させてくれたこの避難所の名前を取り、今後、活動を通じて、今回の震災を忘れさせないために、警鐘を鳴らし続ける。

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  陸前高田市長への要望書  

総務省 顧問「郷原信郎」氏からのメール
2011/06/04

高橋様

 片山総務大臣への出張報告、内閣不信任案騒ぎなどで遅れていましたが、ようやく、6日月曜日の午前10時過ぎからということで日程が確保できました。
 先日送って頂いた高橋さんの「概要」の文書と冨山さんが原案を作られたパワーポイントファイルも、我々の視察報告書と併せて大臣に提出しようと考えています。
ところで、このような陸前高田の復興構想が現地に被災者の方々の間から提案されていることを、何人かの私の知り合いの企業関係者に話をしていますが、大変な反応です。
今回の大津波で壊滅的被害を受けた「陸前高田」という地名が、誠に不幸なことではありますが、多くの人に強烈に印象づけられていることに加えて、今回の復興構想の斬新さが、企業の最前線で仕事をしている人達にも、非常に魅力のあるものに感じられる内容だということです。多くの人がその構想に何とかして協力をしたいと言ってくれています。
最近私の仕事上最も関係が深い企業が田辺三菱製薬ですが、同社の経営企画担当の取締役が、親会社の三菱化学ホールディングスの小林社長に話してみたい、ということを言ってくれています。
 小林社長は、経済同友会の副会長をしており、最近、日経新聞や経済誌でも経営理念が取り上げられることも多い、大変魅力的な経営者です。私も、昨年2月に、三菱化学ホールディングスの社長会で講演をした後の宴席でもゆっくりお話をしたことがあり、そのお人柄はよく知っています。三菱化学ホールディングスや経済同友会がこの復興構想に関わってくれれば、大きな力になるのではないかと思います。
 これ以外にも、キリンホールディングスのCSR担当者も、同社では年間20億円?3年で合計60億円を被災地支援に支出することが既に決定されているとのことで、陸前高田復興に大きな関心を持ってくれており、具体的な支援の方法を考えてほしいと言ってくれており、それ以外にも、いろいろな企業関係者が関心を持ってくれています。
そこで、一つ提案があります。今回送って頂いた復興構想を被災地から被災者の方々が提案している、ということを、世の中に発信し広めていくことはできないでしょうか。企業関係者の人達も、被災地からの発信が行われれば、各方面にその情報を拡散し、提案を全力で支援したいと言ってくれています。具体的には、昨年10月以降更新されていない陸前高田青年会議所のホームページに、青年会議所からの提案として、今回の復興構想のパワーポイントファイルを掲載するというのはどうでしょうか。私も、ツイッター等を使って、最大限に拡散しますし、既に総務大臣にもその構想を報告し、賛同してくれていることを書き添えます。被災地・被災者発の斬新な復興構想が日本中で大変な話題になると思います。それによって日本中から関心が集まり、支援の動きが拡大していけば、今後の、国、県、市における復興構想の具体化に当たっても、この構想を無視することはできなくなると思います。
 もちろん、青年会議所内部の事情もあるでしょうし、この構想に対する被災地の方々全体の反応も確かめなければならず、いろいろ難しい問題もあると思います。今日、青年会議所のメンバーの方々が集まられるということですので、そこで、私の提案を紹介して頂き、皆さんでじっくり話をしてみて頂ければと思います。

郷原信郎

平成23年6月6日

陸前高田市長
 戸羽 太 様

                                             (社)陸前高田青年会議所
                                                 理事長 高橋 勇樹


                    (社)陸前高田青年会議所活動について

拝啓 貴職におかれましては、震災後も陸前高田市復興の為に尽力していただき、まことに感謝申し上げます。
 さて、当青年会議所では、なんとか陸前高田市の復興に微力ながら協力したいと考えており、色々と活動をつづけています。その中で、4月に市長にお届けした資料の「陸前高田市復興計画(案)」を元に、当青年会議所とケセンきらめき大学とが一体となってその計画を進めていました。その資料が様々な業界に渡り、興味をもっていただいた企業が増えてきました(別紙資料1参照)。そこで、僭越ではございますが、別紙資料2の通り、当青年会議所では、新たにNPO法人または、団体を立ち上げて、その団体にそれらの企業から資金を提供していただき、今後、当市にできるであろう「津波資料館(仮称)」に収蔵する「被災した家財」や「構造物」を収集し、管理・保管を行うとともに、被災者から、今回の震災の体験記録を取る活動等を行っていただこうと考えております。
 今回、当市が体験したものを後世に残すことは、大変意味のある事と考えております。なにとぞ、ご理解とご協力よろしくお願い致します。
                                                           敬具

  絆の丘  

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