2011年11月7日(月)
 気性

新大阪駅から新幹線に乗る。
いちばん早い指定席をとる。
いちばん早い列車でなくても
窓際の席の指定席をとる。
指定席をとらずに来た列車の
自由席に飛び乗る。
確実にすわれる新大阪発の
自由席に並んで列車に乗る。
ここに指定席回数券がある。
このチケットは窓口で指定席がとれる。
おおまかに4つのパターンをあげたが
あなたならどういう乗り方をしますか?
私は新大阪駅からなら始発があるので
自由席に並んで窓際の席に乗り込む。
人それぞれに
新幹線に乗るにも気性があらわれる。

20110年11月6日(日)
 屋根

大阪に来るたびに思う。
大阪の電車は家々を見下ろして走る
地下鉄はいざ知らず
ほとんどの電車が
高架を走っているからだ。
それは東京でも変わらないはずだが
どこまでも連なる家並みの
屋根の大きさや向きが
それぞれに身勝手に並んでいる
そんな光景を見るたびに
この屋根の下に
いくつの幸せがあり
いくつの不幸せがあるのだろうと。
なぜか大阪ではそのことを考えてしまう。

2011年11月5日(土)
 夫婦

「私は行かないわよ。行くんなら
 あなた一人でどうぞ」
定年を機に田舎暮らしをしたいと
思ったご主人に
奥さんはつれなくそういった。
いまご主人は和歌山県の
山の中で一人有機野菜を作っている。
できた野菜は自分一人では余るので
大阪の自宅に送る。
定年退職をして9年目
「単身赴任のようなものですよ」
そういってご主人は笑った。
笑っている場合だろうか。
夫婦って
なんなのだろう。

2011年11月4日(金)
 嘘っぽい

相馬御風というひとりの詩人がいる
ご存じの方も多いはずだ。
都の西北 早稲田の森に
聳ゆる甍 われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神  学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや………
そう 早稲田大学の校歌を作詞した人だ。
彼は100年も前に学の独立を歌った。
今夜のNHKを見ていたら
学の独立の大切さを訴える番組を
放送していた。
とうに相馬御風を知っていたはずなのに
学の独立のなんたるかを
知っていたはずなのに
いまごろ気がついたような顔をして
70年代の学生運動のテーマだったはずだ
嘘っぽいジャーナリストたち!!

2011年11月8日(火)
 儀式

喪中はがきがくる季節になった。
喪中はがきには
どんな意味があるのだろうか。
私は喪に服していますから
年賀は出しませんのでごめんなさい。
だからあなたも出さなくていいですよ。
そういうことだろうか。
どのみち年賀状とおなじ数だけ
喪中はがきを出すのだから
おなじだけ費用がかかる。
だったら
せめてお楽しみつき喪中はがきでも
売り出したらどうだろうか。
ふざけんじゃないよ
こっちは悲しんでるのにと怒られそうだ。
年賀状は儀式なのに………

2011年11月3日(木)
 瓦礫

岩手県宮古市から瓦礫
31.7トンがコンテナに乗せられ
東京に届いた。
分別して埋め立て地に入れられるそうだ。
なにお岩手からわざわざゴミを
とお思いでしょうが
もともと東京は江戸時代以来
大半が埋め立ててつくられた都市だ。
たとえば日比谷はむかし海だったし
東京駅のあたりなどなかったのだ。
ひところゴミ捨て場だったところが
夢の島などと呼ばれ
いまはテレビ局などが建つ
立派な土地になっている。
あれがゴミ捨て場だったとは
だれもいまは思わない。
東京はゴミ捨て場でいいのだ。

2011年11月2日(水)
 遠慮

どたッ どたッ
電車の中で
さして長くもない足を組もうとするが
またしても滑り落ちる。
どたッ どたッ
そっと周囲を見まわすと
若いやつらは平気な顔をして
ときどき左右に組み直したりしている。
私はまわりを見まわしながら
素知らぬ顔でズボンの裾を持ち上げ
足を組んだ。
ズボンが悪いわけじゃない
滑りやすいわけでもなかった。
ざまあみろ。
だけどねえ若者たちよ
少しは遠慮して足を組めよな!!

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2011年11月1日(火
 不審者
矢切の渡しのそばに
物置小屋がある。
ここは野良猫の住みか
誰がいつ餌やりに来るのか
いつも皿が用意されていて
ミネラルウォーターが置いてある。
今日たまたまその小屋を
覗いていたら
自転車に乗ったご婦人がやって来た。
小屋から出る私とご婦人と鉢合わせ
最初はビックリした顔をしていたが
しだいに不審者を見る目に変わった。
なんだか悪いことをしたみたいで
妙に落ち着かない。
なにかいけないことをしたのかなあ!

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