2012年1月7日(土)
  寅さんの旅へ

友人が旅に出るというので会いに行った。
妻がスイート病という難病に罹り
彼は1年10ケ月の間かたときも離れず
病魔と闘う妻と行動をともにした。
T医大病院の皮膚科の若い医師は
これは血液の病気に発展する
可能性があると言いながら
ステロイド剤を処方してくれただけだった。
発疹はそれで治まったが
内部で病魔は暴れまわっていた。
骨髄異形成症候群を発症し
しだいに体力が落ちていった。
彼女が偉かったのは1年半後
後がないと知ると郷里を訪ね
夫との想い出の地を訪ね
長崎の黒崎教会で祈りを捧げ
結婚記念日に夫と語り合いながら
意識を失ってそのまま逝った。
彼女は最後まで生きようとして生きた。
傷心の夫は寅さんの旅へ出る。

2012年1月2日(月)
  2パーセント

正月三が日は年賀状を読んで楽しむ。
一年にいちど会うかどうか
わからない人からの賀状に
懐かしく思うこともあるし
この人はどんな人だったかな
と思う賀状もある。
長いこと生きていいると
年賀状の数も毎年ふえてくるが
いつしかそれもピタリと止まり
毎年出す枚数も決まってくる。
このところ落ち着いていた数が
だんだん減りはじめた。
計算してみるとほぼ2パーセントの割だ。
つまり そのぶんだけ人が
亡くなっているということだ。
これからはその数をかぞえながら生きる。

2012年1月1日(日
  一年の計
一年の計は元旦にありという
で 一応計画は立てるが
その通りにいった試しがない。
それもそのはず
おなじ一年でも去年と今年とでは
五時間四十九分も長いことを
いつも失念して計画してしまうのだ。
な〜んだ
だから計画通りにいかないわけだ
というのは言い訳で
一日は一日だし
一年は一年なのだから
毎日日記をつけるなどは
時差とは関係ないのだ。
今年こそ計画を立てて実行しよう。

ぶつぶつ ぶつぶつ 今日も ぶつぶつ
      
時々 ぶつぶつ

2012年1月4日(水)
 みっともない

十把一絡げという言葉がある。
この2012年の
年明けのテレビを見ていると
でているタレントの大半がお笑い系。
おもしろいから?
そうではないでしょう
ギャラが安いからです。
タレントひとりひとりに払わなくても
事務所に一括して支払えばいいからです。
これって
クリエイティブの世界に生きる人には
屈辱じゃありませんか?
上が決めた事だから逆らえない?
だったらクリエイティブの世界から
いさぎよく足を洗ったらどう?
みっともないよ!!

2012年1月6日(金)
  嘘っぽい

近所の公園を散歩した。
どこかでチーン チーン
とういう小鳥の鳴き声が聞こえてきた。
行く手には超望遠レンズを装着した
カメラマン氏が三脚を立て
何かを狙っていた。
見るとレンズの先の池に
枝振りのいい木が立ててあった。
その枝にカルガモが羽を休めていた。
するとカメラマン氏は石を拾って
カルガモめがけて投げつけている。
おまえ じゃまなんだよ と。
どうやらカメラマン氏の狙いは
カルガモではなくカワセミだと判明した。
そうまでしてネイチャーフォトを
撮ろうとするのはプロの真似なのか?
そのことに気づいてプロを
名のるカメラマンを嘘っぽいと思った。

2012年1月5日(木)
  ありえな〜い

1月4日は初競りだった。
例年ニュースになるのは
本マグロの値段だ。
昨年は1匹 3249万円だった。
函館の戸井漁港に水揚げされ
東京の築地市場で
競りにかけられた値段だ。
今年は青森県の
大間の漁協に水揚げされた
マグロが最高値をつけた。
2m18cm 268kgだったそうだ。
値段は5649万円 kgあたり21万円
これを寿司に握ると
1貫(1個だよ)が2000円だそうで
実際その値で店に出しているという
これをご祝儀相場といって
食べている人がいるというから不思議。
そんなの ありえな〜い!!!

2012年1月8日(日)
  友の旅立ち

昨日に続き友を旅に送る。
考え方の違いから
いさかいを起こし気まずい思いはしたが
だからといって友に変わりはい。
引きつった顔を見せないように
笑顔で見送りをしたい。
その結果がどうであろうと
笑顔ができないなら
友も気軽に帰り辛いだろうから………。
寅さんの旅と違って
しっかりとしたスケジュールが
決められているので
そのてんでは心配ないが
怪我だけはして帰って欲しくない
よい旅をと口に出していいにくいので
心の内で送り出す。

2012年1月3日(火)
  遺書

毎年 一月三日が来るたびに思い出す。
父上様母上様 三日とろろ
美味しゅうございました。
干し柿ももちも
美味しゅうございました。

東京オリンピックのマラソンで
銅メダルをとった円谷幸吉の遺書だ。
円谷は福島県の須賀川市の出身。
福島の中通りから栃木県の一部
あるいは山形県の一部に
一月三日に とろろを食べると
風邪を引かないという言い伝えがある。
私は岡山県の山間の生まれなので
三日とろろは知らないが
この円谷幸吉の遺書は忘れない。
世論はときに人をも殺す例だからだ。

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